WMT 対 TGT(23年11月18日)
- Mary Oakley
- 2023年11月18日
- 読了時間: 4分
一次情報はマジで大事にすべし。先週の私の米経済のポストでTGTを買ってWMTを空売りって書いたら、なんと今週、TGTは15%上げ、WMTは6%下げた。そのトレードで爆益報告も来てる。私は残念ながらトレードしなかったんだけど、一次情報無駄にしない為にも今日は長期目線でちょっとファンダ分析してみる。
先週のポストで私の住むコネチカットの隣町のWalmartが閉店し、その空いた場所にTargetが入るという一次情報を書いた。
そのWalmartはいつも駐車場も満車で流行っていたように見えたので、閉めたことに驚き、それだけ景気が悪くなっているのかもしれない、と思った。
でもそこにTargetが入るなら、自分の一次情報としてはTGTを買い、WMTを空売りするべきかもしれない、とも書いた。
そしたら!
TGTとWMT、ちょうど今週11月15日、16日と決算でTGTは決算後18%の上げ。WMTは決算後8%下げた(1週間では+15%と-6%)。
そこで早速TGTとWMTの決算の違いを見てみよう。TGTは+42%のEPSサブライズ。WMTは+0.7%のサプライズ。
そして今年度(24年1月に終わる)のコンセンサスはTGTは1週間前に比べて9%上がったのに対し、WMTは1%しか上がっていない。
WMTのガイダンスは前回より上方修正されたけど、コンセンサスはそれをすでに織り込んでいた。
逆にTGTは実はガイダンスは下方修正。でも期待値がとても低かった。TGT のサプライズは主にマージンが良かったからで売り上げは下方修正されてるのだ。
株というのは予想を当てるだけではダメで、その予想がどれだけ織り込まれいるかまで当てないと思うようには動いてくれないのだ。
次に株価を見てみよう。赤い線がWMT、青い線がTGT。今年TGTがいかにアンダーパフォームしていたかが分かると思う。
TGTが5月6月にダダ下がりしてるのは5月17日に出た1Q の決算が悪かったから。
日本からだとWMTもTGTも同じような大きなスーパーのようなイメージがあるとかと思うけど、WMTとTGT は実は結構違う。
特に近年はWMTは食料品に力を入れてるので、どちらかというと日常必需品(Consumer Staples)を多く取り扱う店舗に変身した。
TGT は食料品もある程度は売ってるけど、家のデコレーションとか家電とかスポーツグッズとか任意消費財(Consumer Discretionary)が主なのだ。
しかもWMTの方がTGT より値段が安い印象がある。実際はあまり変わらないと私の一次体験では思うけど。
だからWMTは不況に強く、TGTは不況に弱い、とカテゴリー分けされがちなのだ。
近い将来、消費者の購買行動は低下するとみんな思っている。だからWMTの方がアウトパフォームすると思われているのだろう。
さらに、TGT は単価がそれなりに高い物も置いてあるのでアメリカで横行している盗難による被害もWMTより多く受けてる印象で、店舗もたくさん閉めてるイメージ。
でも調べてみるとWMTは2023年に24店舗(全体の0.52%)閉めたのに対して、TGT は9店舗(0.46%)閉めた。どちらも微々たるもの。
印象だけで株を判断するのは危険だ。
でもなんだかんだ言って、印象はやはり株価にかなり大きな影響を与える。
なぜなら株をトレードしてる殆どの人たちはヘッドラインだけを見て、決算の内容なんてしっかり見てないから。
分かりやすいストーリーの株が伸びやすいのはそのせい。
WMTの分かりやすい、不況に強い、安定したパフォーマンスの印象は高いPERに繋がってる。
WMTのPERは23x。それに対してTGT は14x。過去のバリュエーションに比べてもTGT は今かなり割安に見える。
WMTの方がバリュエーションは高いけど、コンセンサスに織り込まれているEPSの成長率も過去の売り上げ成長率もTGT の方が上だし、マージンもROEもTGT が上。
ただBetaはTGT の1.1に対してWMT の0.5。つまりTGT のボラはWMT のほぼ倍。
実際、WMTのEPSはTGT のEPSよりずっと安定してる。「不況に強い安定株WMT」 の印象はあながち嘘ではない。
でもボラがあるからこそ、チャンスも生まれる。
私は仕事上、一度トレードすると1ヶ月は逆のトレードができないので空売りはほとんどしないし、短期のトレードはできない。
でも私は来年は不況は来ないと思ってるし(来るなら2025年)インフレはすでに鎮火したと思うし、経済も雇用も消費者も底堅いと思うので、TGT を14xで買えるのは結構いいエントリーポイントなんじゃないかと思う。
バランスシートも健全だし、ROEも高いので倒産の心配もない。
いい決算も出した事だし、タイミングをみて買ってみようかと思う。
私がたまたま地元で経験した一次情報に対して、今回のこの決算結果のタイミングはもちろん偶然。でも、私たちが日常目にする情報を株取引に使うのはいいきっかけになるし、大事だし、株投資を楽しくするな、と改めて思った。














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